リビング 魅せ梁塗装のお話
2018.12.17
最近リビング天井に魅せる梁を塗装して下さいと聞かれる事が増えてきております。
おしゃれな感じがして個人的には好きな仕様です。また、塗装工事となれば色も既設品とは違った色味に出来る事も自由度が増して良いと思います。
梁(木)の着色で大事なことは、木は永久的に呼吸をしていると言う事です。
木の呼吸を妨げると言う事は、塗膜の剝がれや割れに繋がります。ですので、造膜タイプの着色ではなく浸透型の着色にする事が大切になります。
※造膜が必ずしも適さないと言うわけではなく、室内木部の塗装の観点から弊社の考えを伝えております。
造膜=塗りつぶしとも言われる木の表面に塗料の膜で覆うことです。
浸透=繊維に浸透し、年輪などで色味が一定にならない仕様です。
ここまでは、着色の仕方についてのお話です。
施工にあたっての注意点は
新築とリフォームの両方に言えることですが、素地調整のケレンから始め、工程毎に毛羽立ちを取り除き進めることが大切になります。
新築だと、汚れの付着もなく進めやすいのですが、リフォームだと最初の素地調整や清掃が非常に大切な作業になります。
新築とリフォームだと金額が変わる理由となります。
では、弊社の進め方のお話をさせて頂きます。
清掃→素地調整→着色→ケレン→着色→ケレン→クリアー→完成
と進めます。使う材料によっては、工程が増えたりします。
材料を決める時のお話もします。
カタログには何種類かの色が載ってると思うのですが、注意点などは書かれておりません。
室内に着色仕上げをする際に非常に気を付けなければいけない材料があります。
どれだけ、工程・塗布量を守って仕様もハイグレードに設定しても
暗所黄変反応が起こってしまうのです。
何それ?と思われる方がほとんどだと思います。
暗所黄変反応とは、簡単に説明すると白かったプラスチック・白い服・壁紙などが黄色く変色する事を言います。
早ければ半年位で現れます。
もちろん、お客様のご要望をお聞きして材料を選定するのが仕事だと考えております。その際にはご要望にお応えするためには、この様なデメリットも出てきますとお伝え致します。
耐久性のお話もします。
造膜タイプであれば、室内の湿気・調理の際の油などが影響して割れたり剥がれてきたりしたら塗り替え時期だと思います。
浸透タイプであれば、色が抜けてきて薄くなってきたら塗り替え時期だと思います。
何年後になるかは、ご家庭ごとに生活スタイル等が違いますので申し上げにくいとこではあります。
一つだけ言えることは、木と向き合っていくのは非常に根気がいる事だと思います。
それでも、木のもつ風合いなど大切にしていきたいです。
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