2024.07.02
瓦の滑落・落下は危険サイン!屋根劣化の兆候と対処方法を解説!
瓦が滑落・落下してしまうのは、屋根にとって深刻な問題です。
このような事態が発生した場合、多くの方が不安を感じると思います。ここでは、瓦の滑落・落下が起きた際の状況把握や対処法について解説します。
滑落はなぜ起こる?屋根の状態を示すサイン
ケース1:経年劣化で瓦が滑りやすくなっている
瓦屋根の最大の敵は経年劣化です。滑落が起こる大きな要因のひとつも「経年劣化」です。
たとえば「漆喰の劣化」や「釘浮き」など瓦を固定している箇所が経年により緩んだり、錆びたりすることで、瓦の固定力が低下してしまいます。
特にセメント系の瓦(モニエル瓦など)は、長年の使用で表面のスラリー層が劣化し、瓦自体が脆くなることがあります。
ケース2:自然災害で瓦そのものが脆くなる
地震や台風やなどの自然災害により、棟部(屋根の頂点部分)が倒壊したり、個々の瓦がずれてしまっている可能性があります。
またケースとしては稀ですが、雹(ひょう)や落雷などの直接的な衝撃によって、瓦が破損することがあります。
瓦が滑落・落下してしまった場合の対処法
1. まずは安全を確認する
まず最初に、落下した瓦による怪我や被害がないか確認しましょう。
瓦が地面に落ちている場合は、周囲の安全に十分注意してください。また、屋根の状態を地上から観察し、さらなる落下の危険がないか確認します。
2. 応急処置を行う
雨漏りを防ぐため、応急的な処置が必要です。ブルーシートなどで損傷部分を覆い、一時的に雨水の侵入を防ぎましょう。ただし、屋根に上るのは危険ですので、専門家に依頼することをお勧めします。
3.塗装業者などの“ 専門家”に連絡する
瓦の修理や交換は専門的な知識と技術が必要です。信頼できる屋根工事業者に連絡を取り、できるだけ早く点検と修理を依頼しましょう。業者は被害の程度を評価し、適切な修理方法を提案してくれるはずです。
4. 原因を特定し、予防策を講じるのも大切!
瓦の滑落や落下の原因を特定することが重要です。強風や雨、経年劣化、不適切な施工など、様々な要因が考えられます。原因が分かれば、今後同様の問題が起きないよう予防策を講じることができます。
【ポイント】火災保険が適用されないか確認する!
家屋保険で瓦の修理や交換がカバーされる可能性があります。保険会社に連絡を取り、補償の範囲を確認しましょう。ただし、小規模な修理の場合は、保険を使わずに自己負担で対応した方が長期的には保険料の上昇を抑えられる可能性もあります。
瓦の落下は“屋根そのものの劣化”サイン!
本記事でも解説したように、瓦の落下はそもそも危険なのはもちろんですが、「瓦一枚がたまたま飛んで行った」というケースは少なく、屋根や瓦全体が劣化してしまっていることによる場合がほとんどです。
当然滑落を防ぐことも大切ですが、劣化によって雨漏りなどの二次災害に気づくためのサインでもありますので、屋根材の滑落が起こったら、まずは屋根点検を行うようにしましょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、屋根の劣化状況を診断・補修いたします。
また劣化の相談をすると「軽微なものでも営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の屋根メンテナンスならお気軽にご相談ください!
2024.07.02
屋根の劣化症状からメンテナンス時期まで徹底解説!
屋根の劣化は目に見えない分見過ごされやすいですが、時間の経過とともに適切なメンテナンスを怠ると深刻な問題につながる可能性があります。ここでは、代表的な屋根の劣化症状とその原因について解説します。
屋根は家全体を守る重要な役割を果たしているため、状態には注意を払う必要があります。
知っておきたい5つの屋根劣化サイン!
1.屋根材のずれ・浮き
特にスレート屋根や金属屋根において、屋根材が本来の位置からずれたり、浮き上がったりしている状態は劣化のサインです。
経年劣化と気象条件が主な原因と考えられており、長年の雨風や温度変化により、屋根材自体が劣化して変形したり、屋根材を固定している釘やビスが緩むことで発生します。また、地震や強風などの突発的な外力によっても引き起こされることがあります。
2.塗装の劣化
屋根の塗装が色あせたり、はがれたり、ひび割れたり、表面がチョーキングする症状がみられる場合は塗装が劣化していると言えます。
主に紫外線や熱、水が原因です。太陽光に含まれる紫外線が塗料の樹脂を破壊し、熱による膨張収縮や雨水の影響で塗膜が劣化していきます。また、大気中の酸素による酸化も劣化を促進させていると考えられています。
屋根の塗装は塗料によって耐用年数が設定されているため、それに応じたメンテナンスが求められます。
3.瓦の滑落・落下
屋根瓦の一部が元の位置からずれたり、完全に落下したりしている状態です。
瓦屋根は本来、メンテナンスの必要がほとんどないとされていますが、長年の雨風にさらされて下地材や漆喰が劣化し、瓦を固定する力が弱まった状態で、地震や強風などの大きな力が働くことで引き起こされていると考えられています。
4.棟板金の劣化
症状として屋根の頂部にある棟板金の固定力が低下して浮き上がったり、変形したり、錆びたりしている状態が見られます。
主な原因は気象条件と経年劣化とされており、長年の温度変化や振動によって棟板金を固定する釘やビスが緩んだり、雨水の侵入や結露によって下地の木材が腐食していることが考えられています。
5.雨漏り
室内の天井や壁にシミやふくらみが現れたり、雨水が室内に侵入する状態を指す「雨漏り」ですが、これは前述の劣化症状が進行した結果として発生するトラブルです。建物の劣化によって雨水が屋根や外壁から内部に侵入し、最終的に室内まで到達することで雨漏りが起こります。
ここまで進行している場合、防水層(ルーフィング)も劣化している恐れがありますので、原因となっている箇所を正確に見極め、慎重に修繕工事を行うことが求められます。
【危険度別】今すぐやるべき劣化はどれ?
屋根の劣化症状は時間の経過とともに進行するため、放置しているといずれ住宅の構造体にまで悪影響を及ぼす可能性があります。以下では5つの劣化症状を修繕の緊急度別にご紹介します。深刻な劣化症状を見極め、効果的な修繕計画を立てましょう。
優先度「高」:屋根としての機能を失っているケース
①:雨漏り
雨漏りは屋根の劣化が進行した結果として現れる最も深刻な症状の一つです。建物内部に水が浸入すると、建物内部の損傷・構造体の劣化・電気系統への影響など、様々な二次被害を引き起こすリスクが極めて高くなります。雨漏りが確認された場合は、即座に専門家に相談し、原因の特定と修理を行う必要があります。
②:瓦の滑落
瓦の滑落は安全性の観点からも非常に危険な状態です。落下した瓦を放置しておくと重大な事故につながる恐れがあります。また、瓦が欠けた箇所から雨水が浸入する可能性も高まり、カビの発生や雨漏りといったトラブルにつながるため、早期の撤去と修繕が必要です。
③:屋根材のずれ・浮き
屋根材のずれや浮きは、雨漏りの直接的な原因となる劣化症状です。前述のとおり、雨漏りは進行すると建物全体の寿命にも影響しかねない深刻なトラブルですので、これを防ぐためにも早急に修繕しなければなりません。
優先度「中」:経年劣化が見られるケース
①:塗装の劣化
長期的には屋根材の耐久性にも影響がある症状ですが、即座に雨漏りなどの深刻な問題につながる可能性は低いため、ほかの劣化症状と比べると優先度は低くなります。ただし、放置すると屋根材の劣化が加速し、さらなる症状に繋がりますのでメンテナンスの検討が必要になります。
②:棟板金の劣化
棟板金の劣化は屋根の防水性能に影響を与える可能性がありますが、塗装の劣化と同様に、深刻な問題ではありません。ただし防水層(ルーフィング)の劣化が進行すると雨漏りのリスクが高まるため、必要に応じて交換することを検討してください。
屋根材ごとの「メンテナンス目安時期」ってどれくらい?
ここまで屋根の劣化症状について解説してきましたが、屋根というのは、常に外気にさらされている部分ですから、経年劣化は避けられないものです。以下では、メンテナンスを計画するべき時期について屋根材別に解説します。前述の劣化症状が見られる前に対策して、住まいを守りましょう。
粘土瓦:15〜30年
50-100年というの圧倒的な耐用年数を誇る瓦屋根は基本的に問題がなければメンテナンスの必要がないとされていますが、前述した劣化症状の一つである「瓦の滑落」を防ぐメンテナンスとして漆喰の補修が効果的です。漆喰は約20年で劣化するため、これに合わせて計画することをおすすめします。
トタン屋根:5〜15年
金属屋根の中でも特に錆びやすいトタン屋根はこまめなメンテナンスが必要です。
錆を防ぐための塗装はもちろん、コーキングにも注意が必要になります。劣化症状が進行してしまうと全面的な葺き替え工事の必要があるため、最低でも15年単位で屋根の状態の確認が必要になります。
スレート屋根:10〜15年
軽量で施工しやすいと人気のスレート屋根ですが、経年劣化には注意が必要です。
メンテナンス内容としては10年前後の再塗装が一般的ですが、20年ほどで下地のルーフィングが劣化してしまうため、塗装は2-3回が限度とされています。いずれ全面的な葺き替えが必要になる屋根材ですから、劣化症状が気になる方は一度専門業者に相談することを検討してください。
ガルバリウム鋼板:5年
金属屋根の中では耐久性に優れているガルバリウム鋼板ですが、色褪せや塗膜の劣化、傷や錆びなどの劣化症状が見つかり次第、部分的な補修を行うだけでも耐用年数以上の長寿命化が期待できます。
劣化サインは専門家に相談を
いかがでしたか?前述のとおり、常に外気にさらされている屋根には経年劣化が避けられないものです。とはいえご自身での目視が難しい場所でもありますから、専門家に点検・診断を依頼することをおすすめします。
大規模な修理や突然の雨漏りを防ぐためにも早めの対応を心がけましょう。
2024.07.02
「屋根が浮いている」と言われたら?知っておきたい棟板金が招く屋根トラブル
訪問営業に突然「屋根の板金が浮いている」「釘抜けが起きてるかも」「今すぐに修繕しないと雨漏りする」などと言われて不安...とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
結論、屋根の浮きは地上から目視で判断することは極めて難しく、こうした営業は悪徳業者である可能性が高いと言えます。とはいえ、もしも棟板金の浮きや釘抜けが実際に起きている場合は深刻な状況と言えます。
本記事では棟板金の浮き・釘抜けについて詳しく解説していきます。
「屋根が浮いている」ってどういう状態?
棟板金と屋根材の間に隙間ができる劣化症状をいいます。実際に地上から黙視することは難しいですが、強風時にバタバタと音がしたり、雨漏りが発生するなどがきっかけで発覚することが一般的です。
主な原因は経年劣化とされており、強風や雨などで錆びてしまった釘が抜けてしまったり、下地の木材が腐食してしまうことで屋根材と棟板金との固定力が低下することで発生します。積雪地域では雪の重みによって棟板金に負荷がかかるのも浮きの原因になることもあります。
棟板金とは?
屋根の最も高い部分である棟(むね)に設置される金属製の板金部材を棟板金と呼びます。下地となる貫板と呼ばれる木材や樹脂製の部材に釘やビスで固定される構造になっており、スレート屋根や金属屋根の屋根材同士の接合部分(頂点)を覆っています。
棟板金には「雨水の侵入防止」と「屋根材の固定」の大きく2つの役割を担っています。強風や地震に耐えうる強度を保ちながら、雨漏りや屋根下地の腐食の防止を実現しているのです。
浮いた棟板金が引き起こすトラブル5選
棟板金の浮きは一見すると軽微な問題に思えるかもしれませんが、この状態を長期間放置することで建物全体に深刻なトラブルが発生するケースがあります。以下では棟板金の劣化症状が進行することで発生する可能性があるトラブルについて解説していきます。
1.断熱性能の低下
第一に、屋根に隙間が生まれることで建物全体の密閉性が損なわれ、外気が屋根裏に侵入しやすくなります。夏場は暑い外気が入り込み、冬場には暖かい空気が逃げやすくなるため、断熱性能が低下し、冷暖房効率の悪化が考えられます。
2.屋根下地の腐食
棟板金が浮くことで雨水や湿気が屋根内部に侵入する経路を作り出します。この侵入した水分が屋根の木材下地に直接触れることにより、腐食が進行するリスクが高まります。これは目に見えない状態で進行していくため、気が付いた時にはすでに深刻な問題になっていることも少なくありません。腐食した木材の修復は難しく、最悪の場合建物全体の大規模な改修工事が必要になる可能性もあります。
3.カビやシロアリの発生
湿気の多い環境はカビやシロアリが好む環境です。継続的に湿気にさらされることで急速に繁殖が進み、その影響は室内にまで広がります。アレルギー反応や呼吸器系の問題を引き起こす原因にもなる可能性が高いです。カビやシロアリの駆除には専門的な処置が必要になるだけでなく、一度発生すると完全な除去は難しいとされるため、根本的な解決のためには多額の費用が掛かることは間違いないでしょう。
4.雨漏りの発生
ここまで症状が進行しているとルーフィング(防水機能)が大きく低下します。特に強い雨や台風の際、雨水が屋根内部に侵入しやすくなります。初期段階では天井や壁に小さなシミが現れる程度かもしれませんが、放置すると被害は急速に拡大します。建物内部の構造や電気系統にまで悪影響を及ぼすリスクを高め、建物全体の寿命を著しく縮め、最終的には大規模な改修工事や建て替えが必要になる可能性があります。
5.強風による二次被害
浮いてしまった棟板金は強風で飛散しやすく、周辺の屋根材を損傷させるだけでなく、台風などによって周辺の屋根材も損傷を受けたり、最悪の場合は人身事故につながるリスクもあります。さらに飛散後には屋根の頂部が完全に露出した状態になり、前述の問題が一気に悪化する恐れがあります。
症状の進行度別にみる修繕方法
1.釘・ビスの打ち直し
症状が軽度の場合は新しい釘やビスで再固定します。必要に応じてコーキング(シーリング材)も打ち直すことで防水性を高めることができます。
2.棟板金の交換
症状が重度の場合や、棟板金自体が損傷している場合は棟板金の交換が必要になります。既存の棟板金を取り外し、新しい棟板金を設置します。固定には釘よりも耐久性の高いビスを使用し、さらにコーキングで補強することでより長期的な耐久性が期待できるでしょう。
3.貫板(ぬきいた)から交換
棟板金の下にある貫板が腐朽している場合は、貫板から交換する必要があります。この方法は最も大掛かりで屋根材を一部はがして作業を行います。貫板交換の際は古い釘穴をしっかりとシールして雨漏りを防ぐことが重要です。
ここまで代表的な修繕内容をご紹介しましたが、劣化状況によって施工内容は異なります。進行の度合いによっては棟板金以外の箇所にも影響が及んでいる可能性もあるため、具体的な修繕方法は専門業者による詳細な診断を受けることが第一となります。
修繕の費用相場
修繕方法の費用相場としては以下のようになります。
釘やビスの打ち直し:2万円-8万円
棟板金の交換工事:1mあたり3,000円-5,000円
貫板交換工事:1mあたり3,500円-5,000円
なお、足場の設置が必要になる場合や、オプションに錆止め塗装を含める場合は別途加算され、総額で30万前後になるケースもあります。修繕方法が複雑になるほど費用は高額になる傾向にあります。
棟板金の定期メンテナンスは住まいを守るカギ
い一見小さな問題に思えても、家全体に深刻な影響を及ぼすリスクが高い劣化症状が「棟板金の浮き」なのです。とはいえ、屋根は目視で点検するには難しい場所であるがゆえに早期発見がなかなか難しいため、屋根の耐用年数に応じたメンテナンスを実施することが求められます。
当社では職人による丁寧な点検を通して修繕のご提案しております。屋根の状態に不安がある方はまずはお気軽にご相談ください。お住まいの屋根の状態に不安がある方まずはお気軽にご相談ください。
2024.07.02
【放置厳禁】雨漏りがもたらす建物の劣化症状と応急処置法を解説!
住宅のお悩みにおいて、雨漏りは見過ごすことのできない重大なトラブルです。一見些細に思える雨漏りも放置すれば建物に深刻なダメージをもたらす危険性があります。
本記事では建物の劣化が気になる方に向けて雨漏りについて詳しく解説していきます。
雨漏りは屋根劣化のサイン!
雨漏りとは、建物の外部から内部へ雨水が意図せずに浸入する現象を指します。主に屋根や外壁、窓のサッシ、給排水管の隙間などから水が侵入することで発生します。
雨漏りの代表的な症状として以下が挙げられます。
天井や壁面での水滴の発生
壁や天井のシミ
カビの発生
壁紙の剥離
雨漏りは建物内部の構造材が徐々に劣化し、建物の寿命を著しく縮める要因となりやすい危険な劣化症状ですが、初期症状では目に見えにくい点に注意が必要です。建物に深刻な損傷をもたらす前に発見するためには定期的な点検と早期修理が非常に重要となります。
何が劣化すると雨漏りが起こるの?
雨漏りは家屋に深刻なダメージを与える問題であり、その原因は多岐にわたります。以下では、雨漏りの原因となりやすい箇所を詳しく解説します。
1.屋根材(屋根材の劣化)
屋根材として使用される瓦やスレートなどは、長い年月の使用や自然環境の影響によりひび割れや欠け、ずれが生じることがあります。特に経年劣化は避けられず、これが雨漏りの一因となります。屋根材が劣化すると、雨水が内部に侵入しやすくなります。
2.板金箇所
棟板金、谷樋板金、軒先水切り板金などの屋根板金も劣化や浮きが発生しやすい箇所です。
これらの板金は、接合部のコーキングが劣化することによっても問題が生じます。また、板金を固定する釘が浮くと、その隙間から雨水が浸入することがあります。
3.防水層
屋根の防水層であるルーフィング(防水シート)は、時間の経過と共に劣化や破損が進みます。防水層の継ぎ目も同様に劣化しやすく、これらが原因で雨水が建物内部に浸入することがあります。
4.雨どい
雨樋の詰まりや破損も雨漏りの原因となります。雨樋が詰まると、雨水が正常に流れず溢れ出し、これが建物に浸入することがあります。
5.外壁
雨漏りは「屋根だけ」と思われがちですが、実は外壁の劣化によっても発生します。
具体的には、屋根と外壁の接合部は特に注意が必要な箇所で、シーリングの劣化により雨水が浸入することがあります。また、外壁自体のひび割れも雨水侵入の原因となります。
6.窓周り
サッシ枠のコーキングが劣化すると、そこから雨水が入り込みやすくなります。さらに、サッシ自体の劣化による隙間が発生することも雨漏りの原因となります。
7.ベランダ・屋上
ベランダや屋上も雨漏りのリスクがあります。防水層の劣化やひび割れ、排水口の詰まりなどが主な原因です。特に排水口が詰まると、雨水が行き場を失い、建物内部に浸入する可能性があります。
雨漏りを放置してはいけない3つの理由
雨漏りの影響は時間の経過とともに進行するため、放置すると深刻な問題に発展するリスクが高まります。以下では雨漏りを放置した場合に考えられるリスクを3点ご紹介します。
1.家の内部(壁や天井)が腐りはじめる
雨漏りを放置すると、雨水が建物内部に侵入し、壁や天井、床などの内装材が傷んでしまいます。
これにより、カビやシロアリの発生を招く恐れがあり、住環境が悪化し、健康被害を引き起こす可能性があります。特にカビはアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすことがあり、早急な対処が必要です。
2.「家の構造」そのものが劣化してしまう
雨漏りが長期間放置されると、建物の構造体にも重大な影響を及ぼします。木材や鉄骨が腐食し、建物の強度が低下します。最悪の場合、建物が倒壊するリスクもあります。木造建築では、特に木材の腐食が進行すると修復が難しくなり、構造的な安全性が著しく損なわれます。
3.電気使用時には漏電の可能性も…
雨水が電気設備に接触すると、漏電や火災の危険性が高まります。電気設備が損傷すると、生活に必要な電力の供給が途絶え、不便な生活を強いられることになります。また、火災が発生した場合、甚大な被害をもたらし、命に関わる危険も伴います。
【症状別】雨漏りフェーズにあわせてやるべきこと
フェーズ1:雨漏りはないが、築年数が長い場合
目立った症状がない場合でも、屋根のメンテナンスを検討しましょう。
定期的なメンテナンスにより、将来的な雨漏りを防ぐことが可能です。定期的な点検と予防的なメンテナンスを行うことで、屋根の寿命を延ばし、雨漏りのリスクを最小限に抑えることができます。
フェーズ2:外壁や付帯部(屋根以外)に劣化が出てきた場合
外壁や付帯部(屋根以外)に劣化が出てきたケースでも注意が必要です。
特に屋根は症状が現れないと劣化に気づきにくいですから、外壁や付帯部などに色あせ、コケやカビの発生、ひび割れなどの劣化症状が見られる場合も点検を行うべきタイミングです。
これらの症状は、近い将来雨漏りにつながる可能性がありますので、必要に応じて塗装業者などに点検を依頼するようにしましょう。
フェーズ3:雨漏りが起こってしまった場合
最も優先度が高いのは、天井や壁から水が滴り落ちるなどの明らかな雨漏りが発生している場合です。この状態は建物に深刻なダメージがある可能性が非常に高いため、即座に専門業者に連絡して修理を依頼する必要があります。
同様に、天井のシミや壁のふくらみなどの軽微な兆候が見られる場合も侮れません。建物のさらなる劣化を防ぐためにも早急に修繕を実施してください。
実際に雨漏りが起きたら取るべき行動は?
雨漏りの症状がみられた場合の対応方法を以下ではご紹介します。
1.まずは応急処置
雨漏りを発見した際には、まず応急処置を行います。雨漏りしている箇所にバケツやタオルを設置し、床や家具への被害を最小限に抑えます。これにより、室内の損傷を防ぐことができます。
2.塗装業者などの“専門家”へ連絡する
原因箇所が特定できたら、信頼できる専門業者に連絡し、診断と修理を依頼します。雨漏りの修理には専門的な知識と経験が必要なため、プロに任せることが最も確実です。業者選びの際には、過去の実績や評判を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
【ポイント】業者依頼の前に「保険適用になるか?」を確認しよう!
火災保険などが雨漏り修理をカバーする場合があるため、保険会社に連絡し、補償の対象となるかどうかを確認します。保険が適用されれば、修理費用の一部または全額が補償される可能性があります。
早期発見と適切な対策で住まいを守る
安全と快適な住環境を守るためには、定期的な点検と適切な対策をお勧めいたします。専門家のアドバイスを受けることで、長期にわたり安心してお住まいいただける環境を維持することが可能です。
当社では外壁・屋根点検を通して、修繕すべきかどうか・施工すべきなのか?を点検、ご提案しております。
雨漏りによって家の補修が間に合わなくなってしまわぬよう、まずはお気軽にご相談ください。