【プロが教える】塗装の見積もりで見るべき『4つのポイント』とは?金額を決める要素も解説!
2024.04.30
「同じ外壁塗装なのに、なぜ業者によって見積もり費用が違うの?」とよくご質問いただきます。
本記事では業者によって費用が異なる理由や、見積もり比較時に見るべきポイントについて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
見積もり額を左右する「4大要素」は?
1.「塗装する面積」による違い
当然ではありますが、塗装面積が広いほど施工費用は高くなります。
塗装費用は対象となる外壁の面積に基づいて算出されるのが一般的であり、面積が大きくなるほど塗料の量や作業時間がかかるため、総合的な費用も高くなります。
正確な面積を把握するためには業者に現地を確認してもらう必要がありますが、延床面積から大まかな塗装面積を計算する場合もあります。建物の形状によって異なりますが、シンプルな形状であれば、延床面積に対して塗装面積の割合は比較的小さく、費用を抑えられる傾向にあります。
2.「塗料のグレード」による違い
使用する塗料にも着目しましょう。
最も安価なアクリル塗料と高価なフッ素塗料・無機塗料では、3〜4倍もの価格差があります。一般的に使用されているシリコン塗料でも、アクリル塗料の約2倍の価格です。
塗料を選択する際には価格だけではなく、耐用年数の違いにも着目しましょう。アクリル塗料は5年、シリコン塗料は10-15年、フッ素塗料や無機塗料は15-20年の耐久性となっており、高価な塗料の方が長期的に考えると経済的です。
3.「塗装する素材(壁材)」による違い
外壁素材によっても施工費用は変動します。
特にサイディングボードやALCパネルなど目地がある外壁材の場合は下地処理に手間がかかるため、コーキング代や人件費が追加で発生するため、施工費用が高くなる傾向があります。その点、モルタル外壁などの塗り壁やガルバリウム鋼板などの金属は目地がないため、費用が抑えられるでしょう。
4.「建物の形状」による違い
塗装面積と同様に建物の形状によっても施工費用が変動します。
塗装面積は、延床面積に係数をかけることで算出することができますが、実際の係数は建物の形状によって異なります。シンプルな形状の家であれば延床面積に対する塗装面積の割合は小さく、塗装費用を安価に抑えられます。一方で、角が多い複雑な形状の家や曲線を含む建物では、延床面積に対する塗装面積の割合が大きくなります。加えてこのような建物では、足場を細かく組む必要があるため、足場代も高くなることが多いです。
【注意!】明らかに安い場合は”手抜き工事”のケースも…
もちろん「職人の技量」や「会社の規模感」によっても費用は異なりますが、相場を大きく下回る業者では塗料の使用量や工期を節約するために、「手抜き工事」が行われている場合があります。
たとえば外壁塗装であれば、本来「3度塗り」を行うのがベストですが、その作業を1度で済ませるなどの「手抜き」によるコストカット手法がよく使われます。
外壁塗装を依頼する際には、施工内容を十分に確認し、信頼できる施工業者なのか判断することが重要です。手抜き工事を防ぐためにも、安価な見積もりに惹かれることなく適正な価格で質の高い施工を行ってくれる業者を選びが大切となるわけです。
悪徳業者にありがちな”手抜き工事”については、下記記事でも詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください! そもそも塗装業者に”悪徳業者”が多い理由は?
1. 施主が「適正な見積もりか?」を判断できないから…
【塗装前必見!】外壁塗装の”優良業者”の見分け方とは?悪徳業者にありがちな手口も解説
ポイントは4つ!見積もりでチェックすべき項目とは?
信頼できる施工業者なのかを判断するには見積もりを適切に評価する必要があります。以下では見積もりのチェックするべきポイントを解説します。
1.「材料費のかさ増し」がないか確認する
まずは塗装対象となる面積や使用する材料の数量が正確に記載されているかどうか確認しましょう。
これらの情報は、費用算出の根拠となる重要な要素であり、明確に示されていない場合、工事内容が曖昧で、適切な価格設定がなされていない可能性があります。見積書に記載された面積や数量が、実際の建物の状況と大きく異なっていないかを確認することが大切です。
2.「塗料グレードに見合った金額か?」を確認する
外壁塗装に使用する塗料は、シリコン、フッ素、アクリルなど様々な種類があり、それぞれ価格や性能が異なります。使用予定の塗料の種類や品質、メーカー名などが明記されているかを確認しましょう。塗料の情報が不明瞭な場合、耐久性に不安がある低品質な塗料が使用される可能性があります。
また、建物の状況や環境に適した塗料選定がなされているかも重要です。外壁塗装では、日当たりの良い南側の壁には耐候性の高い塗料を、湿気の多い北側の壁には防カビ性能の高い塗料を使用するなど、適材適所の塗料選定が求められます。
見積書に記載された塗料の特性を確認し、自宅の環境に合ったものが選ばれているかをチェックしましょう。
3.「下塗り・中塗り・上塗り」はあるかチェックする
外壁塗装の品質を確保するためには、下塗り、中塗り、上塗りの3回塗り工程が基本となります。見積書でもこれらの工程が明確に記載されているかを確認しましょう。
下塗りは塗装の密着性、中塗りは色の均一性と隠蔽性、上塗りは美観と耐候性を高めるというそれぞれに役割があります。これらの工程を省略することで、短期的なコストは抑えられるかもしれませんが、長期的には塗装の劣化を早め、再塗装の時期を早めてしまう可能性があります。
4.塗装前・後に”行うべき作業”が抜けていないかチェックする
施工の手順や範囲を把握するためにも、高圧洗浄、下地処理、塗装工事など、工程ごとに分けられた作業内容が見積書に記載されている必要があります。
これらの項目は、塗装の仕上がりと耐久性に大きな影響を与えます。例えば、下地の補修を怠ると、塗装の密着性が低下し、剥がれや亀裂の原因となります。また、コーキングの打ち替えを行わないと、建物の防水性能が低下し、雨漏りなどのトラブルを招く恐れがあります。
見積もりチェック時は、合計費用だけでなく、
「何をやる・やらないか?」を確認しよう!
本記事でも解説した通り、外壁塗装の費用感は「どんな作業を・どれだけの面積で・どんな塗料を使用するのか?」によっても変わります。
費用だけを見て依頼先を判断してしまいがちですが、そもそも外壁塗装を行う理由は「家をきれいに長持ちさせること」なわけですから、見積もりチェックの際には、
- 本当に必要な作業が行われるか?
- 料金かさ増しのための”不要な工事”が含まれていないか?
を確認するようにしましょう。
当社では職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、末長く美観を保てる外壁塗装を行います。
また外壁劣化の相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
放置し続けて手遅れになってしまわぬよう、ご自宅の外壁メンテナンス(塗装・塗り替え)ならお気軽にご相談ください!