【プロが解説】外壁劣化の補修は必須?塗装の必要性からタイミング・費用相場を解説!
外壁というのは顔でいう「皮膚」にあたる部分ですから、劣化が見つかった場合は基本的にすぐに補修すべきです。ただ一口に”外壁劣化”といっても、
- そもそも、これは「劣化 or 汚れ」のどっち?
- 自分で簡単に直せばOK?それとも業者に頼むべき?
など、判断を迷うこともあると思います。
本記事では「外壁が痛んできたが、その後どう行動すべきか?」について、プロの目線でわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
【意外と知らない】そもそも「劣化の放置」はなぜNG?
外壁劣化というのは「少しだけ美観を損なってきた」とスルーされがちですが、劣化放置がNGなポイントというのは、美観についてではありません。
冒頭で外壁は「皮膚のようなもの」と表現した通り、外壁は外部から受けるダメージを防ぐ役割があります。例えば雨や湿気による「水分からの保護(雨漏り・結露防止)」や、砂、風・紫外線から木材を守る働きなどなど。
家の内部は木材や鉄筋など、湿気・紫外線に弱い素材であることがほとんどなため、ほんの数センチの劣化から、家全体の構造基盤が崩れていってしまう可能性がある、これが外壁劣化を放置してはいけない一番の理由です。
外壁劣化の「直すべき or 様子見でOK」の基準は?
とはいえ、劣化は補修すべきですが「軽微な汚れも、毎日拭き取るべきか?」と言われればそうでもありません。
ここからは外壁補修のプロの視点を踏まえて、「直さなければいけない外壁劣化」を4つ紹介していきます。
①:「色褪せ・色落ち」が起きている
一番わかりやすい反面、一番スルーされがちなのが「色褪せ・色落ち」です。色褪せは徐々に経過するため「気づきにくい」のが1つ、加えて、日が経てば美観も損なうよね、と軽視されてしまいがちなのがもうひとつの理由です。
色褪せ・色落ちが進行すると、外壁の保護機能が全面的に落ちてしまい、どこからでも侵食し放題の状況になってしまいます。人間の皮膚で例えるのなら、「そもそも皮膚が剥がれ落ちて、保護機能がない状態」が、色褪せ・色落ちに該当します。
特に南向きの壁面は紫外線などの影響で劣化が早い傾向があるため、注意が必要です。
②:「チョーキング現象」が起こっている
チョーキング現象とは、外壁の表面が「粉を吹いたようになる状態」を指します。これは塗料に含まれる”樹脂成分”が劣化して粉状になり、表面に浮き出てくる現象で、手で触れると白い粉が付着することで気づきます。
チョーキング現象が進行しているということは、塗料による保護膜がほとんどない状態といえるため、雨漏りなどの深刻な問題につながります。
③:カビ・コケが発生している
そもそも外壁塗料というのはカビやコケの発生を防止する機能が備わっているため、これらが発生しているということは「塗料としての機能が失われつつある」ということです。
またカビ・コケの発生が進行すると、外壁の表面が浸食され、内部まで水分が侵入しやすくなり、構造体の腐食や劣化を引き起こす可能性が高まってしまうのです。
④:ひび割れ(クラック)が発生している
外壁に発生するヒビ割れのことを一般的に「クラック」と呼びます。クラックとは英語で「裂け目、割れ目」を意味し、建築分野でよく使用される用語です。
ひび割れは細かいものから始まるため気づきにくく、また「小さなひび割れなら大丈夫だろう」と軽視されがちです。
ひび割れが進行すると、外壁の防水機能が著しく低下し、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすくなります。これにより、壁内部の鉄筋の腐食や構造体の劣化が急速に進行してしまう可能性があります。
ひび割れ(クラック)については、下記記事でより詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
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【ポイント】「拭き取れる汚れ」は様子見でOK!
外壁に付着した軽度の汚れは、すぐに補修する必要はありません。
特に築3年以内に汚れが見られる場合であれば、ご自身で拭き取りなどの作業を通して、それが色褪せ(塗料の剥がれ落ち)なのか、単なる汚れの付着なのかを見てから補修依頼を行うと良いでしょう。
外壁塗装・補修の費用相場は?
当社が本社をおく岐阜県における外壁塗装の費用相場は、坪単価でおおよそ20,000円から50,000円 程度が相場となっています。
相場よりも施工費用が極端に安い業者の場合、施工後にトラブルが起こる可能性も考えられるため、事前の打ち合わせやネットでのレビューも確認しながら信頼できる業者を選ぶことが重要です。
下記記事では、外壁塗装における費用相場から「費用を抑えるコツ」まで詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。
岐阜県の外壁塗装における料金相場は?具体的な「費用を抑えるコツ」までご紹介!
本記事では、これから外壁の塗り替えを考えてらっしゃる方に向けて、「外壁塗装における料金相場」について解説…
定期的なメンテナンスで外壁を長持ちさせるコツ
外壁を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが重要です。
年に2回、春と秋に外壁の状態を目視で確認し、色あせやひび割れ、チョーキング現象などの兆候をチェックしましょう。
また雨どいの清掃も欠かさず行い、詰まりを防ぐことで水の浸透を防ぎます。高圧洗浄機を使った定期的な洗浄も効果的ですが、適切な圧力で行うことが大切です。
特にカビやコケが発生しやすい北側の壁面には注意し、防カビ剤の使用も検討しましょう。さらに、5年から7年ごとに専門家による点検を受けることで、早期に劣化を発見し、適切な対策を講じることができます。
これらのメンテナンスを行うことで、外壁の寿命を延ばし、大規模な修繕の必要性を減らすことが可能です。
診断依頼したら、営業されそうなのですが…
また当社では、こちらからの営業活動は一歳行っておりませんので、その分の人件費をお客様に還元したい、という思いから「Web申込み5%OFF」を実施しています。
(必要な塗装を、適切な価格でご提案したいからこそ、集客割引ではなく「Web限定の還元」という形でご案内しています。)
どんな軽微な相談でも構いませんので、ご自宅の屋根・外壁でお困りごとがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。