外壁塗装の「タッチアップ」って何?いつ・どんなタイミングで必要かを解説!
外壁塗装における「タッチアップ」とは?
外壁塗装を依頼する際に「タッチアップ」という言葉をよく耳にするのではないでしょうか?タッチアップとは、外壁塗装の仕上げや工事完了後に、「小さな傷や塗り残し」に対して施す、部分的な補修塗装のことを指します。
具体的には、塗装済みの部分の一部を再塗装する作業や、釘頭を隠すための塗装などさまざまあります。さらに塗装が剥がれた場合にも、このタッチアップを用いて修正します。
つまりタッチアップとは、外壁を長持ちさせるためにも重要な手法であり、完成した外壁に自然な外観を保つために行われる作業というわけです。
タッチアップを行う目的とは?
上で外壁塗装で行うタッチアップがどのような作業なのかについてお話しましたが、そもそもタッチアップは絶対にしなくてはならないものなのでしょうか?
ここからは外壁塗装におけるタッチアップを行うべき理由について詳しく解説していきます!
理由1:外壁劣化の原因になるため
タッチアップを行う大きな目的は、家を外部の損傷から保護する「塗料の劣化や損傷を防ぐこと」にあります。
特に塗り残しや傷ついた部分がある場合、これらの箇所から劣化が進みやすく、家全体の耐久性に影響を与える可能性があります。外壁や屋根は日々、雨、風、紫外線などさまざまな外部からのダメージに晒されており、塗料はこれらから住宅を守るための重要な役割を担っています。
塗料が剥がれると、直接ダメージを受けやすくなり、劣化が加速します。そのためタッチアップはこれらの問題を事前に防ぐために不可欠な作業と言えるわけです。
理由2:美観の問題
外壁塗装のタッチアップは、主に耐久性を高める目的で行われますが、美観を維持するためにも重要です。
外壁塗装というのは、いくら腕の良い職人が塗装しても、小さなキズや、釘の頭の目立ちなど、どうしても塗装後に塗り直し(仕上げ塗り)が必要になるものです。小さな塗り忘れであれば、一見気にならないようにも思いますが、外から見ると意外に目立つことが多く、全体の見栄えに大きく影響します。
つまりタッチアップはこうした美観を維持するためにも行うべき作業なのです。
タッチアップの種類
ここからは実際の外壁塗装で行われる「タッチアップの種類」について解説していきます。
「塗り残し」に対するタッチアップ
先にも解説しましたが、外壁塗装での小さな塗り残しや傷は必ず起こってしまうものですので、これらをタッチアップで綺麗に補修していきます。
このときに重要なのは、補修箇所が周囲と自然に馴染むよう、「元の塗装と同色」で行うことです。直接塗料を塗り足すと、その部分が目立つ恐れがあるため、自然な見た目を保つためには、周囲の色と調和させる工夫が必要です。
特に、塗装後間もない場合は色合わせが容易ですが、時間が経過している場合には、あえて少し汚れを残すことで自然な仕上がりを目指します。
「釘隠し」に対するタッチアップ
タッチアップは、外壁や破風(はふ)板に打ち込まれた釘を隠す際にも有効です。釘を打った後は、外壁に凹凸が生じるため、これを目立たなくするために周囲と同じ色の塗料で上から塗装します。
ただし平らな外壁では釘の部分だけが目立たないようにするのが難しい場合もありますので、タッチアップを行うことで塗装の耐久性を高め、塗装の剥がれを防ぐ効果も期待できます。
タッチアップの流れについて
①:外壁塗装の状態チェック
外壁のタッチアップを開始する前に、まずは外壁の状態をじっくり観察します。この段階では、塗装のチョーキング(粉を吹いている状態)、変色や汚れ、塗装の剥がれや浮きなどがないかを確認します。また、使用されている塗料の種類を把握し、タッチアップ後も周囲の塗装と違和感なくなじむよう、細心の注意を払います。このプロセスは、補修作業が自然に周囲に溶け込むようにするために不可欠です。
②:タッチアップ部分の清掃
次に、補修する箇所の汚れを丁寧に拭き取ります。この作業は、タッチアップが長持ちするために重要です。清潔な基盤でなければ、新たに塗った塗料がうまく定着しない可能性があります。また、補修する範囲や状況に応じて、適切な養生を行い、作業の正確性を高めます。
③:塗料の塗布
清掃後は、選定した塗料を塗っていきます。初期のチェックで同定した塗料と同等のものを使用し、色味や質感が周囲と調和するよう努めます。色の一致を確認するため、塗布後は乾燥させてから最終的な仕上がりを評価します。
最後に、使用する道具(筆、ローラー、カップガンなど)を補修の大きさや形状に合わせて選び、周囲との違いが目立たないよう細心の注意を払って作業します。必要に応じて、錆止め、シーラー、下塗りなどの処理を施し、補修箇所が目立たないように仕上げます。
これらの手順を踏むことで、外壁の小さなひびや傷も、目立たずに長持ちする補修を実現できます。
ただ塗るのと「塗れた状態をつくる」のは別物
タッチアップ作業で、塗り残しのない綺麗な外壁へ
本記事でも紹介した通りタッチアップというのは、あくまでも外壁塗装後の「仕上げ」に過ぎません。しかしタッチアップを行うかどうかで、美観はもちろん、長期間で見たときの「外壁の劣化具合」が大きく異なります。
特にタッチアップ作業は、言ってしまえば施工業者からすると手間な作業なわけですが、完璧な塗装ができた「塗れた状態をつくる」にはタッチアップを行うことは不可欠なのです。
当社では、職人歴【20年以上】の経験と知識をもとに、タッチアップ作業を踏まえた丁寧な施工を行っております。
外壁塗装について相談をすると「軽微なものでも塗装営業をされそう…」と思われるかもしれませんが、私たち馬渕塗工では、お客様のご自宅を丁寧に診断し、「やるべきならやる、やらなくてもよければ”経過見でOK”」としっかりお伝えしておりますので、ご安心ください。
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